鈴鹿 FUN&RUN クラッシックレース・第二の青春 ~ その1『まさかのマシントラブル・でもそれはそれで感動的』
この数日間、私は感動にどっぷりと浸っております。
4月6日、鈴鹿 FUN&RUN・クラッシックレース。
このレースに私たちは『タカイレーシングファミリー』として参戦しました。
このレースに私たちは『タカイレーシングファミリー』として参戦しました。
青春時代に仲間と分かち合ったあのドキドキとワクワク感、
喜びと達成感。
それらを再び同じ仲間と味わえたこと。
最高に幸せで感動的な時間を過ごしました。
今日はそんなオッサンの清々しい(笑)青春の1ページのお話です。
ちょっと長いけど読んでもらえたら嬉しくて小躍りします♪(^^ゞ
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何度かこのブログでも書いてきましたが、私は約30年前まで当時お世話になっていたバイク屋の社長の元、タカイレーシングファミリー(TRF)というチームで仲間と共にレースに明け暮れていました。
そんな青春時代の酸いも甘いも共に過ごした仲間(全員同級生)が
まるで何かに導かれるように再集結。
TRF再結成後、先月初旬にはエースライダーU君と監督兼ライダーのY君がマスターズトライアルに参戦。
その興奮も冷めやらぬまま、今回のクラッシックレースへ向けて本格取り組みとなりました。
30年振りにロードレースに復活するU君。
そこから、少しずつ、ステップアップし、鈴鹿ツインサーキットにてラ・パラ参加。
マシンもU君も順調に仕上がっているかのように感じておりました。
…が。
レース直前の4月27日。
この日はメンバー勢ぞろいで待望の鈴鹿サーキットでの練習走行。
…のはずでした。
しかし行くやいなや問題は勃発。
いざエンジンを始動すると、まさかの片肺!?
(・ω・)アレアレ???
この前まで調子よく爆音を轟かせいたTA125。
特にマシンが機嫌の悪くなるようなことはしてないです。
むしろ褒めて育てて(整備して)おります。
いや、もう、冗談言ってる場合じゃない感じなのですが。。。
何とか走らせようと、皆で精魂尽きるまで対策を講じましたが改善することはなく、
結局その日はまさかのピット内作業のみ(泣)
ピットの床は涙、いや、オイルでベトベト(泣泣)
私たちは疲労と絶望感でヘトヘト(泣泣泣)
まるでスケートリンク並みに滑るピットの床。
パーツクリーナーとウエスを慌てて買いに走る次第(走るところが違う;)。
走らせる気満々で鈴鹿まで行ったのに。
あろうことかマシンは一度も走行に至らなかった…(/ω\)
その上、この時点で既にレースまで10日を切っているという現実。
焦る気持ちを抑えつつ、
『まだ時間はある。大丈夫だ。』
そう気持ちを切り替えて帰路についた日でした。
そしてそれからがまた壮絶で…。
鈴鹿ではその時できることを一通りやってみて全く改善しなかったため、
このクラッシックレースに何度も出場し、この車両に良く精通されている、
そして私の所有する同型TA125の元オーナーさんでもある方にも電話で相談し指示を仰ぎました。
しかしにわかにこのような状態になることは一度も無かったそうで考えにくいことだと不思議がっておられる次第。
そして私の所有する同型TA125の元オーナーさんでもある方にも電話で相談し指示を仰ぎました。
しかしにわかにこのような状態になることは一度も無かったそうで考えにくいことだと不思議がっておられる次第。
一体どうしたものやら…。
とりあえず、先ずは私のTAと比較しながらひとつずつ部品を移植していきます。
電気系統は勿論のこと、キャブレター、エンジン、マフラーに至るまで、
事細かに交換しながらの検証作業です。
彼も休日返上で問題解決に向けて一緒に取り組んでくれました。
とても心強いことでした。
とても心強いことでした。
1日目は私の作業場で。
しかしこのTA125のエンジン、超爆音です。
私の作業場でのエンジン始動はご近所迷惑になりかねません。
なので2日目は山に籠っての作業。
オレ達本気の山籠もりだぜwww
工具一式、自作のエンジンスターター、そしてもう一台のTA125車輌。
これらをトラック積んで山に行った次第です。
風薫る5月~~~
素晴らしい景色、何て美しい新緑…(´ω`)
アウトドアガレージもなかなか良いなぁ…
いやいや…
そんなことより作業作業w
余談ですが、途中、エンジンスターターのタイヤが外れて飛んでいくというアクシデントがありまして…(/ω\)なにせ自作なもんでww
F君、腹を抱えて大爆笑。
F君、腹を抱えて大爆笑。
…タイヤが谷底に落ちなくてホント良かった~
応急修理で危なげながらも何とかスターターは復活。
(私はここにスターターを修理しに来た訳ではない;)
(私はここにスターターを修理しに来た訳ではない;)
気を取り直し、引き続き車輌についての作業です。
部品交換 → エンジン始動
部品交換 → エンジン始動
部品交換 → エンジン始動
今度こそ
今度こそ
今度こそ
・
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しかしながら、一向に状態は改善することなく変わらず。
触っても左のマフラーは冷たいままです。
暑さと足腰の痛さでF君も私もちょっとバテ気味。
そしてそんな時ほど良からぬことを考えてしまうものです。
考えたくないけれど、エンジンの中身だったりして…。
例えばクランクケースのシール抜けで圧縮が低いとか…。
直ぐには手に負えないような何かが原因とか…。
万が一レースに出られなくなったらどうしよう…。
U君のがっかりした顔が浮かんでくるようです。
そんなことが頭を過り、どうしようもないような気持ちになります。
もうレースは5日後に迫っているというのに…。
二人して暫くウダウダとした後、
それでも何かしなくては、
無理なら無理なりに最善を尽くそうと気持ちを振るい立たせます。
”因みににもう一台の車輌にエンジンから丸ごと載せ替えたらどうなるのか”
まさかなー。
けど、まさかとは思うけどやってみようと、
けど、まさかとは思うけどやってみようと、
これでまさか改善するようなら…、それはそれでアレですが(笑)
そして全部載せ替えた車輌でエンジン始動してみると…。
何という事でしょうwww
めっちゃ調子いいwww
まさかのそれはそれでアレですwww
何であっち(レース車輌)はダメでこっち(私の車輌)なら良いの???
何だか狐にでもつままれた気持ちです。
『もうフォークも何もかも移植して、もう一回最初から慣らしして、こっちの車輛で走ってもらおう。もう意味わからんしw』
『その前にこの車輌お祓いしてもらおう』
そんな脱力笑いをしていた私たちふたりですが、
最後にF君が言ったひとこと。
これで全てが急展開することになったのです。
『まさかとは思うけど・・・。違うかもしれへんけど…。』とF君。
スロットルバルブとジェットニードルだけは移植してないので、
それを移植してもう一度元の車輌でエンジンかけてみようとの提案。
それを移植してもう一度元の車輌でエンジンかけてみようとの提案。
そういえばそれは大丈夫だと思い込んでいました。
そしてキャブレターまでは移植して試しましたが、唯一そこだけは変えていませんでした。
何も、異常なくいけてる自負があったのです。
しかしながら、思い込みで作業することはもうこの際ダメだと。
この時点でもう午後の3時もとっくに回っていたでしょうか。
最後の望みを託し、もう一度エンジンを積み替えて他のパーツも元に戻し、
全くのオリジナルの初期状態に戻してから、スロットルバルブとジェットニードルだけを移植。
そしていざエンジン始動!
うおおおぉぉぉぉーーーー!!
いけたーーーーー!!
拍手喝采!!
もう泣けます!
感動です!
夕方、山を降りる頃にはお互いに体はヘトヘトでしたが、
気持ちは喜びで満たされています。
これで何とかレースに間に合うぞ!
エンジンの積み下ろしと屈み作業で腰を痛めながらも
口ではアホなことばっかり言い(いや…場を和ませw)、
そして最後の最後に特大の逆転満塁ホームランを放ってくれたF君。
折角、単身赴任先から戻ってきたのに休日を家庭で過ごせなくなってホントごめん!
でも本当にありがとう!
(因みにF君はこの後2日間寝込んだらしいです…;)、
これで先への扉が大きく開かれました!
次はレース前日の公式練習と車検をパスすればいよいよ本番です!!
それまでに車輌の万全の整備と、そしてスターターのタイヤが外れないようw改善をします。
長くなりましたのでレース当日のことは次のブログで→
最後まで読んでくださった心優しい皆様ありがとうございます!